デビュー25周年記念。文字が大きくなった単行本表紙と同じデザインの文庫カバーに変更。1987年に発表されたあの赤と緑の表紙が文庫サイズに。文字組みもゆったりと読みやすくなりました。
遊戯のクラスにやってきた謎の転校生?獏良。一緒にゲームをした者は皆、意識不明の昏睡状態に陥るという。そして、首から下げているのは千年パズルに似たペンダント…。彼の家に招かれた遊戯達を待っていたのは!? 巻頭に、『遊?戯?王タロットカード』イラスト口絵付き。※『遊?戯?王OCGデュエルモンスターズ』ではありません。 巻末に、あとがき+タロット解説を収録。
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この国の王になるのは、あたし! 恭国(きようこく)は先王が斃(たお)れて27年、王不在のまま治安は乱れ、妖魔までも徘徊(はいかい)していた。首都連檣(れんしよう)に住む少女珠晶(しゆしよう)は豪商の父のもと、なに不自由ない暮らしと教育を与えられ、闊達な娘に育つ。だが、混迷深まる国を憂えた珠晶はついに決断する。「大人が行かないのなら、あたしが蓬山(ほうざん)を目指す」と──12歳の少女は、神獣麒麟(きりん)によって、王として選ばれるのか。
中学教師苦沙弥先生の書斎に集まる明治の俗物紳士達の語る珍談?奇譚、小事件の数かずを、先生の家に迷いこんで飼われている猫の眼から風刺的に描いた、漱石最初の長編小説。江戸落語の笑いの文体と、英国の男性社交界の皮肉な雰囲気と、漱石の英文学の教養とが渾然一体となり、作者の饒舌の才能が遺憾なく発揮された、痛烈?愉快な文明批評の古典的快作である。